理想的な企業顧客（資金の借り手）は、金融機関の事業融資ビジネスに多大な貢献を期待できる。このような企業は、決済サービス/トレジャリー・マネジメントの利用状況や、ESG問題に対する姿勢などで他の企業との違いがある。金融機関は、このような企業の行動を分析することで、「どのような金融サービスを投入するか」「何を優先すべきか」「カスタマー・エクスペリエンスの最適化方策」などを学ぶことができる。

本レポートでは、理想的な借り手企業の特徴と金融機関の事業融資に対する意味合いを考察した。想定した読者は、金融機関のトレジャリー・マネジメント部門（商品/戦略/決済/オンボーディング担当など）とソリューション・ベンダー（クレジット・オンボーディング/TMオンボーディング/TMサービシング/決済サービスなど）である。執筆にあたっては、2022年第2四半期に実施した、北米/欧州7カ国（カナダ/フランス/ドイツ/イタリア/スペイン/英国/米国）の中堅・大企業の従業員790人を対象としたオンライン調査を活用した。

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