個人生活におけるテクノロジー活用の進展などから、金融機関の顧客企業でもユーザー・エクスペリエンスや機能性に対する期待値を高めている。金融機関が提供するトレジャリー・マネジメント・システムに関する調査でも、銀行がレベルアップを図る必要性が明確に示されている。顧客の期待は、特にユーザー・エクスペリエンスとレポーティングで顕著だ。金融機関は、競争力を高め顧客企業の効率的な業務執行を支援するために、洗練された堅牢なツールを提供する必要がある。
本レポートでは、金融機関がトレジャリー・マネジメント・サービスに関する戦略構築や優先順位決定に資することを念頭に、そのサービス内容と企業顧客の期待値との落差をまとめた。執筆にあたっては、2023年第3四半期にグローバル11カ国(オーストラリア/カナダ/フランス/ドイツ/インド/イタリア/日本/シンガポール/スペイン/英国/米国)の企業1037社の財務部門/経理部門を対象に実施した調査結果を活用した。対象企業は年間売上高が2,000万米ドル以上に相当する企業(日本企業61社を含む)である。
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About the Author
Christine Barry
Christine Barry serves as Leader of Strategic Initiatives, Research for Datos Insights. She is also a member of the Commercial Banking and Payments team focusing on the strategies and technology implementations of global banks of all sizes. Her recent research has addressed global cash management trends and technologies, capturing the valuable small-business customer, bank priorities for treasury onboarding, and the...