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Top 10 Trends in Commercial Banking & Payments, 2024: Modernization Creates New Opportunities Across the Industry (JP)

金融機関は、デジタル・トランスフォーメーション(DX:モダナイゼーション)を事業環境の変化に対応する施策の根幹に据えている。
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銀行の中でもコマーシャル・バンキング&ペイメント分野は、リアルタイム・ペイメントやオープン・バンキングの登場など大きな変革の真っただ中にあり、しかも変化のスピードが加速している。このようなトレンドに積極的に対応している金融機関は、変化を大きなビジネス・チャンスと捉えている。

トップ10トレンド

  1. 顧客ニーズに対応するため、金融機関はペイメント・サービスの自動化/リアルタイム化が必須である
    • 金融機関各社は DX に取り組んでいるが、入金管理/支払管理の自動化/リアルタイム化の分野で差別化施策を打ち出す必要がある。
  2. ヘルスケア分野など業界固有のペイメント・ニーズに対応することが金融機関に新たな事業機会をもたらす
    • 大手金融機関は、顧客企業に対して業界固有のニーズに対応できるデジタル・ソリューションを提供し、顧客自身の DX 推進を支援することができる
  3. 金融機関は、B2Bクロスボーダー決済サービスに為替リスク管理機能を組み込む必要がある
    • クロスボーダー決済に関する機能向上を図らなければ、企業顧客はサードパーティー・ツールの検討を始めるだろう
      • 企業の82%が、2024年はクロスボーダー取引が増加すると想定している。
  4. 生成 AI の実用化始まる
    • 金融機関やベンダーは、生成 AI の評価を続けており、本番環境での活用の可能性がますます高まっている。
  5. API とオープン・バンキングは ERP バンキングへと進化する
    • 今後3年間で急成長が予想されるERPバンキングは、API を通じて企業の ERP システムを銀行を直接接続し、ERPからのトランザクションをリアルタイムで処理する仕組みである。
  6. SMB向け金融サービスの競争が激化する
    • 金融機関は、変化が続くスモール・ビジネスのニーズに対応するためデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進し、事業機会を生かす必要がある。
      • SMBの65%は、メインバンク以外の金融サービスも利用している。
      • SMBの預金の56%が、四大銀行に預けられている(米国2023年度)。
      • ミレニアル世代/Z世代が経営するスモール・ビジネスの64%が四大銀行をメインバンクとしている。
  7. 金融機関はESG関連市場に早期参入することで新たな事業機会を獲得できる
    • ESG関連商品/サービスをいち早く提供した金融機関は、付加価値が高い成長市場での競争力を確保し、顧客とのリレーションシップを強化できるだろう。
  8. 米国市場では銀行の合併が進む一方、ベンダーの数は増加している
    • 金融サービス業界の事業環境は、金利上昇/市場の変化/DXの進展などにより、金融機関にとっても金融ソリューション・ベンダーにとっても大きく変化している。
  9. ライフサイクル・バンキングの進展
    • 金融機関は、顧客企業のサプライチェーン・プロセスに積極的に関与することで、顧客の課題を理解するとともにコスト削減に協力し、長期に渡る信頼関係を築こうとしている。
  10. コマーシャル・ローン市場は解約の嵐に見舞われる
    • フレキシブルな「ローン解約予測モデル(churn model)を導入していない金融機関は、至急それを入手して活用を開始し、(属性分析から)解約の可能性が高いローンにフォーカスした解約抑止策を推進すべきである。

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