クレジットカード・イシューイング分野におけるイノベーションを考えると、ハムスター回し車で運動しているような（前に進めない）無力感に襲われる。カード発行銀行やカード・サービス企業は、古いシステム基盤上に必要な機能を追加するアプローチを続けてきた結果、複雑なレガシー・システム/独自システムの集合体を運営管理しており、そのインフラ上でイノベーションを行うことは不可能に近い。金融機関は無力感を感じているかもしれないが、カード・プログラムのレガシー・システムからの脱却は可能であり、長期的な成長/存続のためには積極的に取り組む必要がある。

本レポートでは、カード・プログラムを4段階の成熟度で評価するとともに、最終的な次世代システムに至るまでの道筋/推奨事項を提示した。執筆にあたっては、米国金融機関のカード・プログラム担当部門12社に対するヒアリング調査を実施した。

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